「社会言語論2」では言語とジェンダーというテーマでの講義とその内容を受けたグループ研究を行いました。各グループ30分程度の時間内で発表と質疑応答を行いました。以下がグループ研究のテーマと若干のコメント。
1.オネエが話す言葉の共通点
(オネエ言葉はどういった資源を利用しているのでしょうか?)
2.小説において作家の性別により登場人物の台詞は変化するのか
(明晰な分析でした。小説と映像化の比較も興味深い点)
3.日本における翻訳にみられるジェンダーの意識づけ
(テレビ番組「YOUは何しに日本へ?」のキャプションの考察がおもしろい)
4.テレビCMから捉えることばとジェンダー
(はっきりとした性別指向性が言葉にも表れている。分析には間テクスト性という概
念も大切)
5.ジェンダーレス男子VS女子
(性別の越境を許される線はどこまで?、あるいは許されるのは誰だろうか)
6.同性同士の会話における男女差
(若い男女の会話分析でしたが、男女では会話スタイルに差がある様子)
7.社会言語とイメージ
(タイトルがわかりずらいが、話し相手に対する先入観念と話し方の関連性)
8.言葉の変化と社会の関係
(問題意識が大きいのだが、、、)
9.女性は男性に比べて共感する?
(考察の結果、答えはイエスでした)
10. SNSにおけるジェンダーのあらわれ方
(Twitterを調査し、表現に男女差を見つけていました)
11. ドラマにおける若い女性の女ことばの使用状況
(もはやドラマでも女ことばの使用は少ない)
12. ドラえもんのセリフからみるジェンダー意識とステレオタイプ
13. 男性は中性化しているのか:男性ファッション誌から分かったこと
(少なくともメンズノンノは中性化していないらしい)
14. アンパンマンが子どものジェンダー意識に与える影響
(タイトル変えないとね)
15. 言語によるアイデンティティの構築
(セーラームーンの登場人物のキャラと話し方の相関を分析)
16. 男性・女性翻訳者が女の言葉を訳すとき
(同一の作品を性別が異なる訳者が訳しているものを比較。やり方はおもしろい)
17. メッセージの中におけるジェンダー
(LINEとMessengerでの男女のメッセージの違いを考察。男性が女性に送信するとき
いは女性流にスタイルを変えているのがおもしろい)
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